【レディ・バード】悩める17歳の少女の揺れ動く心情を描いた話題作

今回紹介する「レディ・バード」は「フランシス・ハ」「20センチュリー・ウーマン」などで有名なグレタ・ガーウィグが、自身の出身地でもある米カリフォルニア州サクラメントを舞台に、自伝的要素を盛り込みながら描いた青春映画です。

第90回アカデミー賞で作品賞ほか6部門にノミネート。ガーウィグも女性として史上5人目の監督賞候補となりました。

あらすじ

2002年、カリフォルニア州サクラメント。17歳のクリスティン(自称“レディ・バード”)は、この閉塞感あふれる田舎町を飛びだしたくてたまりません。

カトリック系の高校に通っている彼女は、今年が高校最後の年。東海岸の大学に進学したいと思っていますが、母は地元の大学で充分、どこにお金があるの?と聞く耳を持ちません。話せば話すほど言い合いになってしまいます。

「何かを成し遂げたい」と思いはするものの、何をやっていいのかもまだわからない、でもこの街では何もできないとレディ・バードは思うのでした。

そんなある日、レディ・バードはシスターに薦められ、親友のジュリーと一緒に学内のミュージカルのオーディションを受け、合格。

ただし、役柄を新たに増やすなどして、受けた生徒、全員が合格していました。

母にはいくら言っても無駄だと思ったレディ・バードは、父に東部の大学を受けたいことを打ち明け、助成金申請の手続きに協力してほしいと懇願します。

オーディションで知り合った青年ダニーにレディ・バードは積極的に近づき、ついにキスをします。帰宅中、歓びの雄叫びをあげるレディ・バード。

高校生活最後の1年間をみずみずしく描く

アメリカのカリフォルニア州にあるサクラメント。閉塞感漂う片田舎の町でカトリック系の女子高に通い、自らを「レディ・バード」と呼ぶ17歳のクリスティンが、高校の最終学年で失敗を重ねることに。

その過程で自分を見出していく彼女を丁寧に追うこの作品はあまりに自然なので、見る人によっては物足りなさを感じるかもしれません。

また、カトリック系の高校に通いながら都会に出ることを夢見るヒロインの境遇はガーウィグ自身のプロフィールと重なる部分があります。

母と娘の関係を主軸に、ティーンエイジャーの心情を演出

クリスティンをはじめ、今作の登場人物たちの身振りや、女性同士の関係性や会話の中には、今まで映画の中では描かれてこなかったような小さな真実が含まれています。

監督と脚本を務めたグレタ・ガーウィグは、「母親と娘のどちらにも感情移入ができるようにしたかった」「どちらかが“正しい”や“間違っている”という構図は避けたかった」「お互いが相手と理解し得ないことに苦しみながらも、最終的にはお互いの究極の愛に報いたかった」と発言しています。

世の中に普遍的に存在する母と娘の関係ですが、世の中の多くの青春映画では男女の関係が物語の中心になるところを、本作では母と娘の関係を主軸にしているのです。




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