【冬時間のパリ】フランス流の人生の愉しみ方が詰まった洒脱な大人のラブストーリー

今回紹介するのは「冬時間のパリ」です。紙からデジタルへ、テクノロジーの進化と共に変化を迫られるパリの出版業界を舞台に、編集者と女優、作家と政治家秘書という、二組の夫婦の愛の行方を描いています。出演は、ジュリエット・ビノシュや、人気コメディエンヌのノラ・ハムザウィなど。

あらすじ

敏腕編集者のアランは電子書籍ブームが押し寄せる中、なんとか時代に順応しようと努力していた。そんな中、作家で友人のレオナールから、不倫をテーマにした新作の相談を受ける。内心、彼の作風を古臭いと感じているアランだが、女優の妻・セレナの意見は正反対だった。そもそも最近、2人の仲は上手くいっていない。

アランは年下のアシスタントと不倫中で、セレナの方もレオナールと秘密の関係を結んでいる。時の流れと共に、変わりゆくもの、変わらないもの――それは何?もつれてこんがらがった2組の夫婦は、それぞれの幸せを模索していく…。

二人やその周囲の人間関係は、場面の進行とともに、少しずつ明かされていく

電子書籍ブームの時代に順応しようと奮闘する敏腕編集者アランのもとを訪れたのは、長年担当している作家であり友人のレオナール。レオナールは電子書籍や執筆の現代的なスタイルに否定的な考えを抱いていました。ところが、レオナールの作風に飽き飽きしていたアランは新作の出版を拒否してしまいます。しかし、一方でアランの妻で女優のセレナはアランの作品を支持していました。

レオナールの妻は政治家の秘書ヴァレリー。アランとセレナは友人たちと電子書籍化の波や、現代の芸術のあり方について友人たちとも話し合います。

ある日アランは、勤務する出版社にオンライン化の担当者としてやってきた若い女性、ロールと一夜を共にします。しかし、アランの妻セレナとレオナールは、6年もの間恋人関係にありました。レオナールの最新作「終止符」はセレナとの関係を基にしたもの。彼は以前も元妻との関係を私小説として出版したことがあり、ネットでは度々非難されています。

セレナは夫のアランに、レオナールの作品を出版するよう勧めていますが、アランはなかなか受け入れようとしません。時の流れと共に大きく変わっていきますが、順応しようとする一方で2人の仲は上手くいかず、もつれこんでいきます。

複雑なストーリーですが、見終わった後には心温まる内容

今作の特徴として、純恋ストーリーではなく、大人の微妙な恋模様を描いています

二組の男女の不倫が絡む恋というのは目新しいストーリーではないかもしれません。しかし、どうにもならないことが多いのが恋愛だけに、それでも恋することの喜びや、可笑しさを魅力的に謳いあげるのがフランス映画の真骨頂といえるでしょう。




もっと笑顔を!
動画配信サービス U-NEXT

総作品数以上120,000以上!あなたの「見たい」がココにある