世界が大喝采&大熱狂したエンターテインメント超大作「新感染 ファイナル・エクスプレス」。
韓国が制作したホラー映画で、高速鉄道車内で発生したパンデミックの恐怖を描いた作品となっています。
カンヌ国際映画祭をはじめとする各国の映画祭で好評を博し、続編も公開される話題作についてあらすじから見どころ、キャストなどを解説します。
2021年1月現在、数ある作品の中で「U-NEXTの映画部門でランキング1位」を獲得しており、要注目の作品です。まだ見たことがない方、気になる方はこの記事を参考にどんな作品かをチェックしていただければと思います。
目次
韓国発のゾンビ作品

韓国発のゾンビ映画として話題を集めた「新感染 ファイナルエクスプレス」。
本作の主演には韓流ドラマファンのみならず、映画ファンからの評価も高い「コン・ユ」を採用し、莫大な製作費が投じられました。
その結果、これまでのゾンビ映画の枠を超えるクオリティとなり、韓国のみならず世界中から絶賛される人気作となりました。
事実、公開から年月が経った今もその人気は衰え知らずでU-NEXTで1位を獲得するなど、まだまだ日本国内でも人気が出そうな作品でもあります。
続編の「新感染半島 ファイナル・ステージ」も公開

そして来る2021年1月1日には、続編である「新感染半島 ファイナル・ステージ」が公開。前作の人間を凶暴化させる謎のウイルスが半島を襲ってから4年後。
香港に逃げ延びていた元軍人のジョンソクが、ある任務遂行のために半島に戻ってきた。
その任務とは、限られた時間内に大金が積まれたトラックをチームで回収し、半島を脱出することに。
当記事ではそんな「新感染」1作目について、様々な魅力を徹底解説!続編を見る前におさらいしましょう。
最新の映像技術を存分に活用した「新時代のゾンビ作品」

ゾンビ作品といえば数々の作品が存在しますが、特に有名なのが「ウォーキング・デッド」や「バイオハザード」でしょう。2000年代になってからゾンビというジャンルが台頭してきただけに、「またゾンビ作品か・・」とマンネリ感を覚える方も中にはいるかもしれません。
「新感染」におけるゾンビの描かれ方は、ほかのゾンビ作品に比べればあまりグロ要素は感じない印象です。 しかし特殊メイクを駆使された感染者たちの表情は痛みや苦しみが滲むようなつらさがあり、グロテクスで巧妙な演出ではなくとも、しっかりと恐怖を感じさせます。
ビジュアルのみならず動きも巧みで、ただ怖いというよりも予測不可能な奇抜な動作に終始ヒヤヒヤドキドキです。アクションシーンの数々はパワフルながらも違和感なくリアリティがあり、ゾンビ作品として新たなジャンルという印象を受けます。
「時速300km」で走るKTXの社内外を特殊な撮影方法で再現!

今作の舞台は時速300km超えで走る列車・KTXになります。窓の外を素早く過ぎていく景色を再現するために、韓国史上初の最新技術であるLEDリアプロジェクションを導入し、その演出を見事に再現。
さらにセットで作られたKTXの外に、数多くのLEDディスプレイを設置し、
ディスプレイに背面から映像を投影することによって、時速300kmで見える景色を再現しています。
実際に映像を観てみると、時速300kmで走っているような感覚を受けます。
猛スピードで駆け抜けていく列車と素早く流れていく景色は、最新の映像技術を存分に感じることが出来ます。
ゾンビ作品としてだけでなく、ヒューマンドラマとしても優秀!

主人公である「ソグ」は、冒頭で身勝手な父親として描かれており、別居中の妻とは娘・スアンの親権をめぐり争っているものの、娘であるスアンを大切にしている様子はありません。
スアンが父のために歌おうと決めていた学芸会を行くこともなく、敏腕のファンドマネージャーとして家族のことを顧みることもない様子。
しかしそんな仕事一筋であったソグが次第に父性が目覚めていくのが本作の見どころでもあります。
「スアンと母親を離れ離れにしたくない」「スアンだけは絶対に守る」という父性が目覚めていき、冒頭の身勝手な姿が嘘のように、自らの体を張って娘を守ろうとします。
海外作品だとキャラクターや世界観がいまいち不透明な中で物語が進行していくという作品が珍しくないですが、今作の良さは「誰もが理解出来る内容に」仕上がっている点です。
新たなゾンビ作品といての境地を開いた今作は「U-NEXT」で視聴可能

2016年カンヌ国際映画祭をはじめ、数々の映画祭などで高く評価。これまでのゾンビ映画を継承しながらも、主人公のヒューマンドラマとしても完成されているため、非常にオススメの作品となっています。
韓国映画でも引っ張りだこの人気俳優陣が共演し、本作では、カン・ドンウォンの特技を活かした市街地での激しいアクション、そして迫力満点のカーチェイスも展開され、「ホラーとアクションを上手く融合」したという側面が強く感じられます。
リアルな映像やスピーディーかつスリリングな展開はもちろん、韓国映画らしい奥深い愛や人情も。
また本編から4年後の世界を描いた「新感染半島 ファイナル・ステージ」も、2020年1月1日に日本で公開されており、まだ今作を見たことがないという方はU-NEXTで視聴を楽しんでいただければと思います。